欧州債務危機:スペインなど　国債購入制度の構築要請

【ロンドン会川晴之】財政不安が深刻化しているスペインのラホイ首相は２日、コーチ アウトレットマドリードでイタリアのモンティ首相と会談した。両首脳は、欧州債務危機の早期克服のため、欧州連合（ＥＵ）ができるだけ速やかに金融安全網による市場での国債購入制度を整備するように求める共同声明を発表した。
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　欧州中央銀行（ＥＣＢ）は２日の定例理事会で「（市場での国債購入再開を含めた）新たな対策を数週間以内にまとめる」ことを決めたが、市場が期待した国債購入の即時実施を見送った。このため、２日の欧州金融市場ではスペイン、イタリア両国の国債が再び売り込まれ、スペインの１０年物国債の利回りは一時７．２％まで急上昇（価格は急落）。１週間ぶりに持続的な財政運営が困難となる「危険水域」とされる７％台を付けた。同じくコーチ 財布財政不安を抱えるイタリアも１０年物国債利回りが一時、６．３％まで上昇。債務危機が再び深刻化する様相となっている。